2020年3月16日
神奈川県の障がい者施設「津久井やまゆり園」で殺人などの罪に問われた元職員、植松聖被告(30)の裁判員裁判の判決が死刑に決まりました。
当初から思っていたことですが、この事件は「独裁政権のしわ寄せ」が引き起こした事件だということです。
そう思う理由をこれから説明していきます。
やまゆり園事件ってどんな事件?
やまゆり園事件とは、2016年7月26日に起きた大量殺人事件です。
相模原障害者施設殺傷事件という名称がついています。
この事件は、施設の元職員であり、被告の植松聖(当時26歳)が障がい者施設である「やまゆり園」に侵入し、包丁で突き刺すなどして入所者19人を殺害したほか、
職員2人を含む26人に重軽傷を負わせた戦後最大数の死者を出した殺人事件です。
現在本人のTwitterアカウントは削除されていますが、画像検索して見てみると、普通にどこにでもいそうな「兄ちゃん」という印象の犯人です。
こういう殺人犯の写真とかを見てよく思うことなのですが、普通にその辺にいそうな人ですよね。
人は見た目では分からないし、その人が何を考えているかなんて誰にも分からない。
普通に今、隣にいるその人の思想がどんなにヤバくたって、それは事が起こるまでは実感できないから、そう考えていくと怖いですよね。
僕の友達でも、昔仲の良かった奴が犯罪者になったという風の噂を聞いたときは、とても驚いた記憶があります。
なんで独裁政権は怖いの?事件が独裁政権の影響だと思う理由
では何故、独裁政権が怖いのかというと、共通の思考を持った人間が周りに沢山いることで「自分の行いは全て正しいと思い込んでしまう」からです。
洗脳されて、自分のいる世界が正義だと思い込んでしまうんですね。
こちらの動画をご覧ください。
ドイツの映画「The Wave」を簡単にまとめたYoutube動画です。
これ、アメリカで実際に実験された結果を映画化したものなんですが、これを見れば独裁政権の恐ろしさが分かると思います。
単純にこの動画のナレーションを、この事件に置き換えて映画を見てみると、とてもしっくりくるんですよね。
このように置き換える
先生 = 首相
Wave = 日本国
男子生徒 ティム = 植松被告
他の生徒 = 国民
うん・・・。
違和感がなくないですか?
といっても、僕は別に「独裁政権」自体を批判するわけではないです。
制服を着て、皆で一斉に挨拶して、団体行動してとか、日本の日常生活過ぎるのですが、
つまり僕たちの生き方というのは「リーダー」が正しい行いを出来ているうちはいいけど、
間違えた方に進んだ場合には一気に「反対方向」に振れていくということです。
やまゆり園事件の犯人は「障がい者は社会の迷惑だから自分は正しいことをした」という発言をしているようですが、
正しいことかどうかは被害者の親族が決めることという考えが、そのまま抜けています。
ちなみに、この事件は2016年7月に起きた事件です。
一方、現在の安倍総理が首相に就任したのは2012年12月。
その期間は約3年半と、ちょうど思想が国民に根付いた時期といっても過言ではなさそう。
そう思わないという意見について
これを読んででも自分は影響されないという人もいて、納得できない人も沢山いると思います。
たしかに気持ちは分かります。
世の中には確かに自分の意思を強く持って、何者にも影響されないという人もいるのですが、一方で
「影響されてしまう人もいる」ということは理解する必要がありますよね
当然ですが、人間には色んな人がいるからです。
もちろん、多くの人はそこまで政治に興味を持たないのですが、そういった人でも独裁政権になることが政治に興味を向けるきっかけとなり、「リーダー」率いる組織の思考に染まっていきます。
今までは気付きもしなかったようなことを、『リーダーのおかげで知れたんだ!』と思い込み、洗脳されてしまいます。
これがとにかく危険。
今回の事件の犯人のツイッター(閉鎖済み)には、事件を起こしたことへの称賛コメントが相次いだそうです。
そういう人の家族が同じ目にあっても同じことが言えるのか、相手の気持ちを推し量れない人というのが、世の中にはめちゃくちゃいます。
政治に興味なんかない方が良い理由
よく「日本人の若者は政治に興味を持たない」と批判半分で言われたりしますよね。
でも僕は、政治になんか興味を持たなくて良いと思うのです。
まず、個人が楽しく幸せに生きようと思うと、考えたって無駄なことは考えず、置かれた状況で最大限幸せに生きる努力をするしかないからです。
自分の街が焼け付いたら、隣町に引っ越せばいいだけです。
そういう生き方を選べばいいだけなんですよね。
ただし世の中の流れは察知できた方が良くて、ヤバい奴が出てきたなと思ったらそうならないように投票するくらいのことは必要だなと考えています。
だって、例えば人がみんな出て行って過疎化した村に、一人残って住む人を見て、その人が正しいとは思わないからです。
「早く出ればいいのに・・・」と思いますよね。
結局のところ、政治に興味を持つなんてのは、人生を楽しく生きたければ控えた方が良いと思っています。
記事にしておいて全然説得力がないのですが、「政治・宗教・思想」の話は人前でしない方が良いというのは、この映画でも物語っています。
独裁政権の怖さを描いた映画「ウェイブ」はこちらから
残念ながら、この映画をストリーミングで見る方法は現在ありません。
見たい方はamazonなどでDVDを購入するしかないのが現状です。
でも先ほどのYoutubeのように、わざわざ2時間かけなくても映画が見た気になれるというのは、すごく嬉しい反面、
無駄な時間を過ごす美学みたいなものが無くなってしまう気がして、せわしなさを感じるところでもありますね。
フルで見たい方はこちらのリンクから購入可能です。
興味がある方は全編見てみて下さい!