この記事では今年7月から運行開始となる横須賀ー福岡間のフェリーに関する情報をまとめています。
こんにちは、砂肝産業です。
僕は生まれも育ちも神奈川県なのですが、
東京や神奈川の住民にとって、「九州」って、とても遠い存在な気がしています。
距離的に遠いというのもありますが、関東にいるとあまり九州出身の人に会う機会が少なく、普段意識することが多くないからかもしれません。
ということで僕も例に漏れず、九州へは行ったことがなく、今後もなかなか行く機会はないだろうなぁと思っていたのですが、
「ちょっと行ってみようかな」と思わせる嬉しいニュースが入ってきたので、
今回、お知らせします。
神奈川ー福岡間をフェリーが就航!
もう、タイトル通りなのですが今回、神奈川県は横須賀港と福岡県は新門司(しんもじ)間の新規開設航路で、フェリーが走り出します。
運航を担うのは東京九州フェリー株式会社。
実はこの話は以前からも話題にはなっていたのですが、今回就航日を2021年7月1日と決定したことで、現実味を感じられるようになってきました。
運賃についてはツーリストA旅客運賃(基本運賃)を12,000円/1名、
それ以外の等級は基本運賃に室料を加算する制度となっています。
![ステートルーム(4名定員)](https://prtimes.jp/i/76572/6/resize/d76572-6-500554-8.jpg)
具体的な金額と運行時間は、以下になります。
1日1便もあるので、結構な頻度ですが、ほぼ丸1日かかるので
朝〜夜までの海上生活を十分に楽しめそう。
フェリー料金
基本運賃・・・12,000円
ツーリストS・・・基本運賃+6,000円
ステートルーム(4名定員)・・・基本運賃+32,000円
ステートルーム(2名定員・ウィズペット)・・・基本運賃+32,000円
デラックスルーム・・・基本運賃+48,000円
車両
・乗用車4m未満/35,000円(ドライバー基本運賃を含む)
・乗用車5m未満/40,000円(ドライバー基本運賃を含む)
・二輪自動車(排気量750cc未満)/12,000円
・二輪自動車(排気量750cc以上)/15,000円
運行ダイヤ
就航日 2021年7月1日
航路 横須賀~新門司間(976㎞)
運行:日曜日を除く週6便
・新門司発 23:55 横須賀着 翌日20:45
・横須賀発 23:45 新門司着 翌日21:00
積載台数
トラック・・・約154台
乗用車・・・約30台
船内設備
3層吹抜けエントランス
シースルーエレベーター
ショップ
レストラン
バーベキューガーデン
キッズルーム
フォワードサロン
展望浴室
露天風呂
コンファレンスルーム
スポーツルーム等
所要時間
横須賀発便の所要時間は21時間15分、
新門司発便は20時間50分となっています。
現在30時間以上かかっている東京~北九州を結ぶフェリーと比べると、圧倒的に早いです。
どんな船なの?
![](https://suna-gimo.com/wp-content/uploads/2021/04/hamayu.png)
![](https://suna-gimo.com/wp-content/uploads/2021/04/hamayu2.jpg)
今回フェリーで使われる船は、その名も「はまゆう」と「それいゆ」
全長222.5mの大きな船が、時速約52kmで運行されるそうです。
船内はレストランや露天風呂、ショップ、コンファレンスルームと船内施設も充実。
レストランでは関東・九州の地元食材を活かした四季折々のメニューを用意し、
船旅のひとときを彩ります。
さらにベストシーズンはバーベキューも船上で楽しめるという。
気になる露天風呂は最上階に設置。
広々とした屋内の浴槽に加え、露天風呂やサウナも完備しています。
さらに附随設備がありまして、なんとプラネタリウムや映画を鑑賞することができるコンファレンスルーム!
ペットと一緒に泊まれるお部屋もあるそうですよ。
いや、すごいですね!
プラネタリウムなんか天然の夜空で良いのではと思ってしまいますが、
そんな野暮なことは言わないでください。
僕は昔フィリピンやイギリスで丸1日の間フェリーに乗ったことがありますが
船旅って出来ることが限られる分、色々なことを考えられるし、
感じるものも多くて、本当楽しいんですよね。
1日間の船旅、旅気分がとても高められるでしょうね・・・。
![太平洋を走る船上の露天風呂](https://prtimes.jp/i/76572/6/resize/d76572-6-410495-2.jpg)
ちなみに、この船自慢の3層吹抜けのエントランスがこちらです。
こんな豪華な船、なかなか乗る機会ありませんよね。
![3層吹抜けのエントランス](https://prtimes.jp/i/76572/6/resize/d76572-6-977450-5.jpg)
レストランも海が眺められて、素敵です。
![レストランはタブレットオーダー式でご注文可能](https://prtimes.jp/i/76572/6/resize/d76572-6-222236-6.jpg)
新門司港/横須賀ってこんなところ
関東から行くと到着地点となる九州の新門司港は、こんなところです。
アジア感漂う建物が、とても格好良い!
![](https://suna-gimo.com/wp-content/uploads/2021/04/photo_shinmoji2.jpg)
対して、神奈川県川では横須賀港と明記されていますが、
現在も建設中のようで、その姿は公開されていません
横須賀側の到着予定地である「新港ふ頭」は、横須賀の市街地に近く、
京急の横須賀中央駅から歩ける距離にあり、とても便利な立地だと思います。
正確には平成町にある三笠公園の横、ですね。
渋滞や利便性を巡って、関係者や地元住民と市が対立しているということですが、
今のところはなんとか工事を続けているとのことですよ。
![](https://suna-gimo.com/wp-content/uploads/2021/04/shinko-port.jpg)
とはいえ大きなフェリーなので、仮に予定を変更する必要が出てくるとすると
そのときは久里浜港になるのではないでしょうか。
久里浜港になるとすると、雰囲気はこのような感じです。
周辺は観光で来るような街ではありませんので、特に何かあるわけでもありません。
![](https://suna-gimo.com/wp-content/uploads/2021/04/kurihama-port-1024x682.jpg)
基本運賃だけで乗れるの?
気になる料金の部分ですが、基本運賃は12,000円でしたが、
例えば部屋を取らずに船に基本運賃だけで乗ることは可能なのでしょうか?
これは「可能」です。
車やバイクを持たずに徒歩や公共交通機関で旅をするような人にとって、
コミコミで片道12000円で福岡まで行けたら、魅力的ですよね!
あくまでもツーリストAという基本運賃がベースで、
ツーリストS以上の等級にプラス費用がかかるというだけなので、
当然基本運賃だけで乗車は可能です。
ただ、その基本運賃はどういった感じになるのか(例えば、仮眠室があるのか等)
まだ詳しいことは分かりませんので、確認ができ次第、追記します。
予約は必要?
さて、こちらの船ですが乗り込むのに予約はいるのでしょうか・・・?
まだそのあたりの情報は出ていませんが、基本的には予約不要だと思います。
窓口でお金を払って、行ってらっしゃいという感じかと。
ただし、今後の込み具合によっては予約になる可能性もあると思われますが、
そのあたりはまた新たな情報が入り次第、こちらも追記したいと思います。
公式HP:https://tqf.co.jp/
どういうときに使うの?
さて、一通りの説明が終わりましたが、これをお読みの皆さんは使うときが来ると思いますか?
多分というか確実ではありますが、料金的には飛行機が安い場合が多いと思います。
今の航空代金って、たとえば東京沖縄間でも通常時で往復2万円とかで行けますので
金額と時間で考えると飛行機利用が間違いなく便利です。
積載台数を見ても分かるように、一般向けというよりは
どちらかというとトラック、つまり物流向けといえそうです。
とはいえ飛行機で車は運べませんので、どうしても車を持っていかないといけない機会、
例えば引っ越しや、イベント用の荷物を大量に持参したい場合などには
使いやすいオプションとなりそうですね。
個人的には船旅は好きなので、暇があれば一度は乗りたいと考えています。
ということで以上、関東から九州へ向かう新ルートのご紹介でした。
お金も時間もある方は是非、一度乗ってみては?