3Dプリンターで住宅は建つのか【各国の先例を見てみよう】

雑学

こんにちは、砂肝産業のMr.Tです。

突然ですが皆さんは今、持ち家ですか?

それとも賃貸ですか?

持ち家か賃貸かという不毛な争いは、永遠のテーマですが、もしかすると今後は「持ち家派」の勢力が拡大してくるかもしれません。

その理由は、もしかするとそう遠くない将来、家の価格がガクッと下がるかもしれないからです。

今回のテーマは「3Dプリンターで作る住宅」についてです。

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3Dプリンターって何?

実はここ数年で3Dプリンターで住宅を建てる国や企業が続々と増えてきています。

安価で、気軽に住宅が建てられるようになると、賃貸の家賃の下落率以上に「不動産」の価格が下落する可能性があるからです。

ですが、それはまだまだ先かもしれませんし、意外にすぐそこまで迫っているのかもしれません。

今回は、現在世界がどの程度まで、3Dプリンターで住宅を作れるようになっているのか、実際の例を参考に見てみたいと思います。

3Dプリンターとは・・・

用紙にインクを使って平面的な印刷をする従来のプリンターとは違い、立体の物質データをもとに、樹脂などの特殊な材料を少しずつ積み重ねていくことで立体造形物を作り上げる装置です。

基本的には3Dのもとになる「データ」さえあれば、自由に造形物を出力することができるので、一般化されると個人で何でも作れるようになるメリットと、凶器を作ってしまったり、既存の事業が成立しなくなることで、産業構造が激変するデメリットなどを持ち合わせています。

既にニュースでも取り上げられたりしているので、なんとなくは分かっている方が多いと思います。

ちなみに、レーザーカッターや3Dプリンタなどのデジタル工作機械によって、3DCGなどのデジタルデータをさまざまな素材から切り出し、成形する技術はデジタル・ファブリケーションと言います。

なので厳密にいうと3Dプリンター住宅というよりは、デジタルファブリケーション住宅といった方が正しいようです。

これはまぁ、どっちでもいいですね、ハイ。

さて、これから実際に3Dプリンターを使って建築された住宅を、いくつかお見せします。

日本では3Dプリンターでの住宅建設の動きこそありますが、まだ実現には至っていないようです。

ロシア企業 Apis Corの一例

建築費 115万円
Apis Cor: first residential house has been printed!

ロシアのエンジニアリング会社「Apis Cor」は、ロシアの大手デベロッパー「PIKグループ」との提携のもと、モスクワ郊外の街スタピノで、専用3Dプリンターを用い、38平方メートルの家屋を建築した。

https://techable.jp/archives/54431

ドバイの一例

完成した世界初の3Dプリントオフィスは、約250㎡の床面積を要する建物で、着工から僅か17日間(水道、電気、空調工事期間含)で完成。

https://idarts.co.jp/3dp/dubai-3d-printed-office/

中国の一例

上海に本社を置く企業WinSun Decoration Design Engineering Co.は、蘇州工業区に建設した3Dプリントアパートや6階建の大型アパートなどを公開した。

https://idarts.co.jp/3dp/3d-printed-apartment/

ウクライナの一例

建築費 350万円~

ウクライナのスタートアップ企業 PassivDom は3Dプリンターを使って小さな家の一部を印刷する。同社のモデル住宅(380平方フィート=35平方メートル)の場合、壁、屋根、床を約8時間で印刷できる。

https://www.businessinsider.jp/post-1637

住宅といっても、もちろん予算にも寄ると思いますが、これだとコンテナやトレーラーハウスと似た印象も受けます。

アメリカ企業 

アメリカに本社のあるICON社の一例です。

ちなみにこれも3Dプリンターによって建てられています。

かかった費用はなんと40万円、かかった時間は24時間ほど!

下手したら寝てる間に家が建っちゃいます。

これは僕的にはアリですね、というかむしろ住みたい。

デザインって大事だなぁ・・・。

こちらは、この3Dプリンターを使って建てた住宅ばかりの村を作っているというニュースです。

この村にはエクアドルだかエルサルバドルだか、の低所得者やホームレスの方々が住むそうです。

いやぁ、社会の進歩ってもんは素晴らしいですね。

この動画には建設の工程も少し見ることが出来ます。

すごいですね、セメントがウンコの様に出てきます。

地震大国の日本で活用するのはまだ時間がかかるのかもしれませんが、世界的には割と近い将来に一般化してきそうな雰囲気です。

これからもっともっと安く手軽に家を建てられる時代が来るんではないでしょうか。

その時に今ある規制を取っ払って素直に3D建築を受け入れることが出来るかどうか、それが問題です。

最後に、こちらの物件を紹介します。

フランスの3Dプリンター建築

フランスのナントで、3Dプリンターで建てられた公営住宅が公開された。建設プロジェクトを率いたナント大学の研究者らは、人の居住用に現場でロボット型プリンターを使って建設されたのは「世界初」としている。

https://mainichi.jp/articles/20180411/reu/00m/030/004000c

フランスでは公営住宅が既に運用されているということです。

ちなみに世界初ということですが、こちらに人が入居したのは2019年、今年の6月です。

もっと早く建設されている国があるように見えますが、

実際に人が住み始めたという意味で世界初なんでしょうか。

よく分かりませんが、それにしても

なんと・・・ナントで世界初なんて、なんということだ!!!

って、ややこしいわッ!‼

以上、砂肝産業の「全力ギャグ」でした。

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