香港デモをどう思う?【香港人の意見】

思想

こんにちは、砂肝産業デス。

今週末は体調を崩してたり、友人が自宅に遊びに来ていたりと忙しくブログの更新が出来ませんでした。

今日は娘が体調を崩して保育園をお休みしているので1日子守なんですが、それでも寝る間を見計らって、なんとか記事を1つ更新することが出来ました。

自宅仕事というのは『いつでも休めてしまう』ので、家事育児の中の何か一つが狂うと仕事が出来なくなってしまうのが、苦しいところですね。

相変わらずMr.Tは今でも専業主夫状態です。

さて、週末に友人が来たということですが、実はその友人は香港人です。

しかも普通の香港人ではなく、現地の大富豪の息子なんです。

万が一なにかあってはマズいので、念のため。

年齢32歳、職業は元会計士で現在は投資家、香港出身の独身です。

なんか文字に起こすと『Twitterでよく見るけどリアルでは絶対知り合わない人』てきなプロフィールです。

この人の両親がお金持ちで、狭苦しいワンルームマンションでも、高額な家賃を支払う香港にありながら、自宅は一戸建て、推定価格はなんと20億円!

ご両親は香港に所有する不動産を銀行などに貸し出して財を成したそうですが、

その息子である友人も数億円の資産を元手に低い利回りで安定した収入を得ているので、割とフラフラしているとのことです。

それでも毎年貯金が増えていくということですから、これはもう『金が金を産む』状態ですね。

リスク取ったり無理をしなければ、一生遊んで暮らせる状態です。

この人は暇なので、年に何度も日本に来るのですが、そんな時は僕の住む、この汚い自宅に寄っていってもらってます。

ちなみに全て本人談なので僕が実際に見たわけではありませんが、来るたびにお土産で数万円の食材を買ってきてくれますし、地方にホテルを買おうとしたり考えていた時期も知っているので、まぁ嘘ではないのかなと思っています。

【今回のお土産:アナゴとすき焼き用和牛】

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香港と言えば、デモ

最近の香港と聞いて思い浮かぶことといえば『デモ』ですよね。

6月からなので、もう長いこと続いています。

日本も30年前とかは暴動と変わりない『デモ』がそこらじゅうであったようですが、最近は一切ないですね。

ってか、今の日本人はとにかくおとなしすぎますよね。

おかしいと感じた事でも波風立てず黙ってるのが良いことだと思ってる気さえしてしまいます。

意見が正しいか間違いかというのは、本来声の大きさには関係ないはずですが、なぜか真っ当なことでも声を大にすることが敬遠されてる感じがします。

すでに思っていても言葉を飲み込む癖がついてしまっていて、ただただネットで愚痴を吐き出すことにしか精を出せてません。

民衆ってのはよく『間違える』ので、間違えているのに声を荒げられてもどうかと思いますが、日本で大きなデモがないことが果たして本当に良いことなのか。

国民にとっては怪しいところですね。

逆に国を管理する側にとっては国民がおとなしいと、都合よくコントロール出来るので良いことなんでしょうね。

ちなみに、この友人は最近の香港デモをかなり危惧しているようで、一香港人としての色々な話を聞くことが出来ました。

まぁ先に簡単に言ってしまうと、この人は『デモ隊が悪い』という意見です、その意見は僕のソレとも合致しています。

あまりに酷い一般人(デモ隊)の暴動に見切りをつけたその結果、もう香港を離れて東京へ引っ越そうと考えているくらいです。

実際何人もの人が香港を抜け出しはじめてるそうですね。

今回はその移住のためのビザ取得の為に不動産(予算3億円!!)を購入しようと、下見も兼ねて2か月ほど滞在する予定だそうです。

そんな彼から聞いた話を元に、香港デモについての僕の意見をひたすら述べていきたいと思います。

日本国民にはどう映ってる?

最近、今更ですがTwitterをよく見るようになりまして、香港デモに関するツイートを見てると『香港人頑張れ!』とか『中国に負けるな!』とか、そういった声ばかりが目立ちますし、実際日本の報道機関を見てもデモ隊の批判というよりは『中国が悪い』一辺倒の様に見えますね。

僕の意見ですが、一般人は海外に精通してる人がそもそも少ないですし、日本国内のニュースくらいしか見ないので、薄っぺらい発言が散乱してるように見えてしまいます。

『暴れてるのは香港人の振りをした中国人だ』みたいな陰謀論のようなものも沢山見かけることが出来ます。

香港にも中国にも行ったことすらないくせに・・・

まぁ僕もないんですが。

それを言ったら『警察の振りした香港人』が悪さしてSNSへ・・・

なんてことだって全然、むしろそっちの方がありそうですもんね。

香港デモに関するツイート

何故これで中国との関係を考えなければいけないのか、ひたすら謎です。Mr.Tは香港との関係を考えるべきだと思うのです。

頑張れとは、何を頑張るのでしょう。暴力や殺人でしょうか。

多くの人にこれを見せると『中国人の仕業だ』などと言われそうですが、いい加減、国で人を測ることは出来ないことに気付いた方が良いと思うわけです。

香港警察の対応はどう?Mr.Tの意見

ここへ来て香港警察の対応が一方的に悪いような印象を受ける動画が出回り始めています。

たしかに銃で一般人を売ってしまったりするのは駄目なんですが、でも正直自分が警察の側だったらどうでしょう?

集団で暴力行為、破壊行為を繰り返す若者、もう暴徒と化した彼らが迫ってきたら警察だって殺されると思うし、自分の身に危害がありそうなら応戦するしかない。

いくら言っても聞かないなら、そりゃトラブルは多発するでしょう。

さらにいうと、わざわざこの状況で挑発するかのようにSNS用にスマホで撮影なんかしてたら、まぁ警察だっていい加減ムカつきますよね。

ただ暴れたがってるだけの人達が来る日も来る日も延々暴れまわってたら、そりゃーいいかげんにしろ!と力づくでも黙らしたくなるでしょう。

自分の子どもでも言うこと聞かなくて力で制圧しちゃう親がいる中で、大の大人が集団で駄々こね続けられたら、暴力で解決したくなる気持ちも十分分かります。

だってそもそも当初のデモの目的だった『逃亡犯条例』は撤廃されているのに暴れ続けてるんですから。

ちなみに今暴れてるのは大半が若者ということです。

暴れるのも若者、動画とるのも若者、たまにデモを止めに入る年配者に火をつけたりリンチしたり・・・

若い人ほど暴れたがるのは世界中一緒ですね。

香港人はどう考える?

一般の香港人の一部はいまだ『警察が悪い』『国が悪い』と安直に考えて、行動に出ています。そして、デモを起こしているのは『若者』だということも考えた方が良いと思います。

それを踏まえて簡単に友人が言った言葉を羅列していきたいと思います。

一香港人の意見
  • 1950年には200万人いなかった人口が今や700万人超え
  • つまり大半は元々中国からの移民
  • だから年寄りは自分が中国人だと思う人も多い
  • 若者は先に発展した香港にプライドがあるから中国と一緒にされたくない
  • だから暴れてるのは若者だけ
  • 元々のデモの目的は撤廃されたのにデモを続ける必要はない
  • 水道や電気などライフラインや国防は中国頼み
  • それなのに都合良い部分だけ享受しようとするのは卑怯
  • 中国頼りの部分が多すぎて、独立は現実的に無理

ということで、他にも色々言ってましたが、忘れました。

とにかく以上のような理由から友人は香港デモに反対の立場のようです。

細かいことは忘れましたが、おおむねこんな内容だったと思います。

まとめ

正直今まであまり興味を持たずに対岸の火事くらいの意識だったんで、適当にツイッターやニュースを見て『あれ、デモ隊の方がめちゃくちゃじゃないか?』位に思っていたのですが、

今回話してみて自分の意見もあながち間違ってなかったなという自信となったので、今回の投稿にいたりました。

もう『まともな人はどんどん香港から出ていく流れ』でしょうね。

幸い、香港人はイギリスやカナダの二重国籍ホルダ―も多いようですし英語も堪能なので、今デモに加わってるような人間でなければどこへ行ってもやっていけると思いますので、安心ですね。

ちなみに僕にはフェースブックで繋がってる面識のある香港の友達が8人はいますが、誰もデモに関して投稿したりはしてないです。

彼らは僕と同世代なので皆落ち着いているからというのもあるかと思いますが、まともな香港人は関与していないということを理解した方が良いと思います。

また、よく考えもせずに日本国内のニュースだけで判断して『香港頑張れ!』とか言っちゃうのも非常に良くないと個人的には感じています。

そもそも中国が経済力を一気につけてきたことで、日本含めいくつかの国が脅威に感じてるからこそ報道が偏りがちということも考えておいた方が良い気もしています。

海外の一部では、欧米がデモ隊に資金を与えて中国に揺さぶりをかけている説が結構出回っているそうです。

デモの過激化で中国軍が出てきたら、アメリカ軍が出る理由が出来るからといった見方ですね。

確かにそう考えると、アメリカにベッタリの日本で中国の批判しか出てこないのも頷けるところがあります。

ちなみに調べていくうちに、匿名で投稿できるYahoo知恵袋やヤフコメ、Twitterなど気軽にコメント出来るサービスは『香港デモを支持する』投稿が多い反面、

Quoraなど実名で、比較的真面目な内容のニュースに関してコメントするようなサイトでは『香港デモに反対』している人が多いというのが圧倒的でした。

サイトの違いによって、ここまで意見が正反対に別れるというのも面白い。

しっかり考えてないと、そりゃ適当な発言もしちゃいますよね。

香港の『デモをしない人達』と『暴徒化してもデモを続ける人達』のように『まとも』か『まともじゃない』かに別れたように見えてしまいます。

発言は何かしらに影響が伴いますから、しっかりと考えてから発言すべきだと感じますね。

まぁでも、日本含む大半の外国人はこう思ってますよ。

『自分たちに関係ないから、正直どうでもいい』と。

余談

そういえば今回、香港でデモが始まってからは初めて友人に再開したのですが、お金ではないですが、やっぱりスケールの違う世界で生きてる人との会話は視点が新鮮で面白いですね。

例えば、そこらのスーパーや住宅街を彼と歩くときのこと

T
T

息子さんなら、このスーパーの商品全部買えますね!

富豪の息子
富豪の息子

Mr.Tさん、僕ならこの店ごと買えますよ

T
T

息子さん、この分譲地、一軒5000万らしいですが、買いませんか?

富豪の息子
富豪の息子

高いですね~。3500万だったら10軒買ったのに・・・

もうずっとこんな調子なのです。

もちろん冗談ですが、冗談を可能に出来る財力があるのが面白い。

リアル金持ちジョークを見ることが出来ました。

ということで、知らない世界を知るというのは、すごく面白く価値のあることですが、

世の中の一般人の多くは知らない世界、外の世界を知ろうとするのではなく『ある事象を表面だけ捉えて判断』する。

だから大半の一般人は『間違える』のかなと、そんな風にも思いました。

これ、逆にすると『世の中の大半の人達が下してる判断は間違えている』とも言えますよね。

何故でしょうか・・・?

それは皆が『国やメディアの情報』を信じすぎていたり疑いすぎているからだと思います。

例えばですが、日本はマニュアルでガチガチの集団主義社会なので、『自分の頭で考え行動できる人が圧倒的に少ない』というのは今回の友人との話題によく出ました。

だから良い方向にも悪い方向にも集団で間違えるよね、という話です。

この友人は日本語ペラペラなので、Twitterに流れてくる大量の『香港頑張れ』的ツイートを見てそのように感じたそうです。

何か意見を言いたいのであれば、自分の目で見て、体験して、考える。

そういったことが出来る人間が増えるしかないと考える反面、

そういう人達が大半になると、世の中の多くのサービスを提供する人がいなくなって社会は不便になるなと。

結果、そんな考えに至ったわけです。

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