Bytonについて【電気自動運転車を売るベンチャー企業】

雑学

この記事では”BYTON”という自動運転車を作る中国のベンチャー企業を紹介しています。

こんにちは、砂肝産業です。

最近、自動運転に興味津々な僕、Mr.Tです。

子供のころは全然思わなかったですが、『大人になってからの勉強ってこんなに楽しい!』と思いながら、新しい情報や技術に積極的に向き合うようになっています。

さて、前回コチラの記事で『自動運転と5G』の繋がりについて話をまとめました。

そこで今回は具体的に、電気自動運転車を作る先端企業とその車を紹介したいと思います。

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Bytonとは

バイトンは、中国江蘇省の南京を拠点にする企業です。創業者は中国でも最大級の自動車ディーラー「中国和谐汽车控股(チャイナ・ハーモニー・オート・ホールディング)」の創業者でもある馮長革氏。馮氏がブライトフェルド氏とキルヒャート氏を口説いて始めたのがバイトンなのです。

https://japanese.engadget.com/2019/01/08/byton-ces-2019/

正式な会社名

混同されがちですが、BYTONというのは車のブランド名であり、会社名は異なりますので、記載しておきます。

南京知行新能源汽車技術有限公司
Nanjing Zhixing New Energy Automotive Tchnology Co., Ltd

この長い名前の企業が、電気自動運転車を開発しているベンチャー企業です。

この中国企業が展開する予定の、電気自動運転車のブランドを【Byton】といいます。

といっても、こんな長い会社名を毎回使うのは大変なので、以下からはBytonで統一したいと思います。

企業のことなのか車のことなのかは文面から判断してください。

Bytonの社長は誰?

Bytonはスタートからグローバル企業なので、社長や創業者の関係が一般にはちょっと分かりにくいかもしれません。

CEOで共同創業者を務めるのがCarsten Breitfeld(ブライトフェルド)

社長を務めるDaniel Kirchert(キルヒャート)

この2人は共にドイツ人であり、この2人に中国のJack Feng氏が声をかけたのが始まりだそうです。

なのでこのBytonという企業の創業やお金を出したのはジャックフェン(馮長革)

経営者がドイツ人2名という形ですね。

他にも、チーフ・デザイナーでフランス出身のBenoit Jacob氏は、ルノーやBMWでデザインを牽引した人物ですし、企業としては現在、世界20カ国以上から1500人の人材が開発に携わっている状態です。

本社や支社の場所は?

バイトンは南京に本社、上海にマーケティング・オフィスをもつ中国企業です。

ですが他にも、ドイツ ミュンヘンにデザイン・オフィス

アメリカはカリフォルニアにエンジニアリング・オフィスをもち、それぞれ仕事を分業しているということです。

成功する匂いしかしない

大体世の中の多くのことって、一番最初に始めた人よりも、その人を見て二番目に始めた人が大成するケースが多いですよね。

僕自身も規模の違いはあれど、そのように感じた実体験が過去にあるのですが、自動運転と言えばテスラ社とそれ以外というイメージがある中で、頭1つ出てきたByton。

デザイン性の高さや話題性などを考えても、このまま成功して市場を席捲しそうな雰囲気です。

走るスマートデバイス『Byton』

Bytonは走るスマートデバイスとして認知させようとしています。そのため、電気自動車を製造・販売するだけではなく、今後はハイヤーなどの交通サービスを手掛けることも検討しているようです。

バイトンは自動運転システムを開発す中の米スタートアップ企業のオーロラとの提携を発表しています。

つまりは自動運転電気自動車による、バスやタクシーといった新しい交通サービスを展開しようと考えているわけですね。

走るスマートデバイスというと『あーそうなんだね』と受け流しそうになるところですが、これもよく考えると革命的な言葉です。

今までは、テスラなどのEV車に電気自動車にスマホ端末を搭載した、そういうイメージがありました。

Bytonではそれが当たり前のものとして、さらにデバイスやシステム開発に力を注いでおり、簡単にいうと『スマートデバイス端末に、走る機能をつけた』という今までと真逆の発想となっています。

すごいですよね、もはや『車』じゃなくて『動くスマホ』状態なわけです。

これは電気自動車の開発が後発組だったことを受け、システムに力を入れたからだそうです。

ちなみにプラットフォームは『Byton Life』という名称だそう。

音声認識は『Amazon Alexa』で、人と車のコミュニケーションをとるということです。

BYTON M-Byte test ride Electrek

Bytonの車種一覧

現在、Byteブランドで販売を予定している車は2種類。

今までの車の外観と違うところは『サイドミラーがない』ことです。

サイドミラーはカメラによって確認するようになっています。

M-byte Concept

M-byte concept(Mバイト コンセプト)はバイトンが開発した最初の量産車であり、レベル3の電動SUVです。

Mバイト コンセプトには2種類のパワートレインが用意されており、何より特徴的なのは世界最大の48インチ曲面ディスプレイ搭載の内装です。

内装だけじゃなく、外観もかっこいいですね。なんとなくトヨタハリアーに似てる気もします。

システムはというと、音声コマンド、顔認証、ジェスチャーコントロール、ドライバー用タブレット、コ・ドライバー用タブレットなどとなっています。

分かりやすく言うと、後部座席に座ってる男の子が、『僕のプレイリスト開いて!』などというと顔認証し、その子専用の音楽リストが開き、曲が再生されたり・・・といった具合ですね。

Mバイトの市販モデルとなるベースグレードの新車車両価格の予想は30万元(518万円)ほどでしたが、今回「M-Byte」の欧州での発売価格が、

税抜価格4.5万ユーロ(約540万円)だと発表されました。

バッテリーは2種類あるそうですが、いずれのバッテリーでも35分で80%が充電され、350km~500km程度の走行ができるようです。

K-byte Concept

2台目の「Kバイト コンセプト」はレベル4の自動運転が可能なセダンです。

セダンの人気が高い中国での発売が先行、今後4年以内に英国での発売も予定されています。

ダッシュボードはMバイトと同様に一面がタッチスクリーン。

自動運転車であることをアピールするため、センサー・カメラはパット見て確認できます。

これはあえてデザインの一部として露出させており、フロントタイヤ周辺とルーフ中央に設置されています。

未発表の3台目

バイトンは当初から同じ基本構造をもつ3モデルの発表を計画していました。

「Mバイト」「Kバイト」に続く3台目は「7人乗りのMPVモデル」です。

近い将来は、生活スタイルにあった車を同ブランドから選べるようになりそう。

資金調達に遅れが出たため、販売延期

BYTONは2019年中にシリーズCでの資金調達を完了する見込みだと明らかにしていましたが、同じく新興EVメーカーである「蔚来汽車」の株価が大幅に下落したことを受け、

新興自動車メーカーに対する投資が悲観的に転じたため、資金調達のペースも遅れることになったという経緯です。

それによって、2019年末を予定していたM-Byteの販売は2020年中旬に延期されました。

丸紅など、いくつかの日本企業もBYTONに投資をしています。

日本での発売は?

日本でのBytonの発売は今はまだ予定されていない状態です。

ひとまずは生産台数の半分が中国、残りがアメリカとヨーロッパだということです。

中国の家電メーカー『シャオミ』が日本にまだ進出していないように、日本での発売は期待出来ない気がします。

というか日本人の多くは未だに中国=安かろう悪かろうのイメージを持つ人が多い中で、はたして市民権を得ることが出来るのかというのが疑問なところだと個人的には思います。

ただ今の中国製品って、めちゃくちゃ品質高いですから、これからイメージはどんどん改善されてくるでしょうね。

僕の予想なのですが、中国は世界の工場ですから、安いものから高いものまで作れるけど、海外企業は『安く作る』ことを求めてオーダーしてきた経緯があり、

故に今までは一部商品の品質が低かったりしたんだと思うんですよね。

それが中国人の所得水準の向上で、海外資本の工場は減り、反対に今まで培ってきた技術力で本当に良い物のみを作っていくようになると思うからです。

話しがズレましたが、日本での販売は未定ではありますが、日本はインフラが整っていて高齢化が進んでいるということを考えると、日本で覇権を握った時の会社の業績に対する影響はとても大きいと思われるので、

その点がBytonが日本に進出する魅力ではありそうです。

ということで、電気自動運転車の『Byton』を紹介しました。

また進展があれば、記事にしていきたいと思います。

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