ホームスクールについての解説と実際の体験談!【ホームスクーリング】

体験談

こんにちは、砂肝産業、Mr.Tです。

皆さんは”不登校”というワードを聞いて、どんな印象をお持ちですか?

僕は学校生活において不登校にはならなかったのですが

クラスに1人位は不登校の子って、いますよね。

それもそのはず、

現在、日本の小学校・中学校では、 16万4528人以上の不登校生徒がいるからです。

あえて「以上」としたのは、あくまでこれは学校側の発表から計算されているので

学校が不登校と認定するのはバラツキがあるためですが、それはさておき。

とにかく今も昔も、沢山の不登校生徒が存在するというのは事実です。

まぁ学校へ行くのが偉い訳でもなければ、人間には色々な個性があるので

行かない選択をするのも良い悪いなどではなく、ユニークな決断ですよね!

そんな不登校生徒の受け皿としても増えてきているのが「ホームスクール」方式の教育です。

皆さんはこの言葉は、ご存じでしたか?

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ホームスクールとは?

ホームスクールは読んで字のごとく、

学校の代わりに「自宅」で学習を行う教育方法です。

ホームスクール、またはホームスクーリングともいいますので

是非、覚えておいてください。

これは2021年の日本において、正式に認められている教育方法ではありませんが、

とはいえ、本人が望まない選択肢を無理矢理に押し付けるというモラル的なことや

海外では既に一般的になってきているということで、

足並みを合わせる形で、急速に求められてきていますし

その流れは今後もどんどんと強くなることは間違いないといえます。

というのも、不登校には様々な理由がありますから、

例えば「いじめ」が理由で学校に行きたくないと感じている子を無理矢理に学校へ連れ出すのは、

それこそが「いじめ」に当りますから、当然と言えば当然ですよね。

イジメのような分かりやすい理由でなくとも、

親の方針として自宅で学習を進める場合もあるでしょう。

知り合いに東大出身の人がいるのですが、その人は常々

「学校に行かせるより自宅で勉強させた方が将来の為になる」といっています。

これはあくまでも個人の主観ではありますが、

海外でも同じような価値観から、あえて学校へ行かない選択肢を取る家庭というのは

とても増えているようです。

僕は以前、お店をやっていた時に外国人のお客さんが多かったり

海外を旅する時に沢山の知り合いが出来たことから、その知見で話をさせてもらうと

「小学校を数年休んで、その間に海外を転々と家族で旅する人」や

「日本の学校へは行かせないで自宅で学習させる」という外国人家庭を

今まで数えられないほど見てきました。

その子供たちを実際に見てみて、とても感じたんですが

みんなとても純粋で、真面目に育っているんですよね。

しかもそういった家庭で驚いたのが、子供が親よりも早起きだったり

なんでも自主的にこなすし、礼儀も備わってるんです。

たとえば公園とかへ行くと横柄で暴力的なク〇ガキって感じの子、結構見ると思いますが

そういった子は一度も見たことないんですよね。

大げさではなく、皆が「とても良い子」に育っているんです。

しかも自宅での学習が一般化しているので、

平日は勉強するけど土日はしないといった価値観はなく

自分の基準で勉強を進めていくんですよ。

学校ってどうしても国としての見方や立場が反映されてしまいますから

だからどうしても「本人の為の勉強」というよりは

「進学や就職のための勉強」という側面が出てきてしまうんですよね。

でもそれって、とても不合理的ですよね。

行きたくもない学校、価値観の合わない学校に強制的に行かせるのではなく、

ホームスクーリングという道ができたことは、ごく自然な流れです。

ホームスクールのデメリット

さて、ホームスクールの仕組みが分かったところで

まずはそのデメリットを考えていきたいと思います。

物事はなんでも表裏一体なので、メリットと捉えることも出来るし

デメリットと捉えることも出来るのですが、デメリットをメリットとも思えるような場合には

ホームスクーリングを選ばない理由は特に見つからなくなります。

1、同世代の友達ができにくい

まず最大のデメリットは、同世代の友達ができにくいという部分です。

学校という組織において、生徒は人数ごとに強制的にクラス分けされるので、

そのクラスに入れば、同世代の子は必ずいます。

良い子もいれば、嫌な子もいるのが「クラス」です。

あとで振り返ってみた時に、小学校や中学校時代の友人というのは

確かにそれ以降にできた友人と比較すると安心感や親しみを感じる人も多いと思います。

そういった「友人との思い出」という要素を作る機会は

学校生活におけるメリットではないでしょうか。

学校生活の問題点としての特徴は「逃げ場がないこと」です。

逃げようと思うと「不登校」になってしまいます。

そういった逃げ場が、今回説明する「ホームスクール」にもなりうるわけです。

2、強制的な教育を受けられない

学校は同じ授業を、同じ年代の子が、一斉に受けるもの。

つまり、全員に等しく授業の機会は与えられています。

個人の個性や、理解の速さなどは考慮されず、

とにかく皆が同じように成長できるようプログラムが組み込まれています。

運動が不得意でも同じ距離を走り、

英語が苦手でも同じ量の知識を頭に入れなければなりません。

しかし、そういった教育は学校を卒業したときに

「ある程度の能力」が担保されることになりますので

そういった強制的な教育を受けられずに能力がバラつくと言った可能性はあります。

良くも悪くもですが、ホームスクールのメリット「自由が利く」ことの裏返しとして、

この「強制的に学べない」というのは確かに存在しています。

3、親の能力に左右される

ホームスクールでは基本的に、多くの時間を家庭で過ごすことになります。

勉強しながら家事や育児の責任が割り当てられ、

それらを積極的にこなすことが求められます。

こういった部分を、両親がコントロールできるというのが

絶対条件になります。

ホームスクーリングでは、全て親次第なんです。

学校であれば教育はほぼほぼ他人に任せることができますが、

ホームスクーリングは、ほぼすべての教育を両親が行うことになります。

正しい理解を持っていないといけないので、

常に親自身もコントロールしておく必要があります。

ホームスクールのメリット

それでは今度は逆に、ホームスクールのメリットを上げてみたいと思います。

子供は当然、判断や自主性などにおいて

どうしても未発達の部分がありますので、

1、家庭での過ごし方を学べる

ホームスクールで教えていくことは何も勉強だけではありません。

社会生活で必要な能力を教えていくことも大事な教育。

家族の中での責任を果たすという学びができるのは、ホームスクールの大きなメリットです。

子どものオムツの変え方、様々な家事の優先順位はもちろん、

両親の姿から良い人間関係を築く方法も学べます。

妻が病気の時、夫はどのように妻を労わるのか、

喧嘩をした時どのように赦し合うのかなどといったスキルと責任感を

自然と身に着ける事ができるようになりますす。

それはやがて子ども達が成長して結婚する際などにも、

大きなメリットになるのではないでしょうか。

2、自主的に学ぶスキルが身に着く

ホームスクールの最初の段階では、かなり親がしっかりと教える必要がありますが、

算数、読み書きなどの基礎が身に着けば、

子ども達は親が横についていなくても自主的に勉強するようになります。

親に言われなくても、自分で朝早く起き、決められた課題をこなしていきます。

我中学生にもなると、ほとんど一人で学習を進めていくようにもなり、

親の役割は時折チェックするだけになっていきます。

3、親が子どもの成長を間近で見る事ができる

これまで上げた2つはあくまで子供にとってのメリットですが

ホームスクールは実は親にとっても影響があります。

親が子どもと長い時間を過ごすのは時に大変なことですが、

同時に子どもの能力や人格が成長していく様子を見る事ができるのは、

ホームスクールならではのメリットですよね。

子ども達にも、自分の成長を親に喜んでもらいたいという本能のようなものがありますから、精神面においても、確かな充足感があるようです。

そして家族という社会の最小単位において、強固なアイデンティティが確立されたならば、

最終的にはどこに行っても、それなりに良い成果を上げる事ができるようになるのではないでしょうか。

何より、世界で一番大切な「家族」と長い間居られる時間というのは

人生を振り返ってみた時に大きな「財産」となります。

僕も今、1年の大半を家族で過ごしていますが

やっぱりお金を稼ぐことや付き合いで飲み会やってるときよりも

なんだかんだ一番幸せを感じていますし、家族仲が良いと

それだけで人生が明るくなるのを実感中です。

ホームスクールで4人の子どもを育てたAさんの例

ということで、ホームスクール、ホームスクーリングとは何かと、

それぞれが持つメリットデメリットを上げてみました。

最後に実際の体験談を紹介したいと思います。

今回記事を寄せてもらったのは埼玉県在住の「Aさん」です。

Aさん
Aさん

我が家はホームスクールで、4人の子供を教育しています。

ホームスクールとはあえて学校に通うことなく、親が家で子どもに教える教育方法です。基本的には学校に適用できないという意味での不登校ではなく、より積極的な動機によって、家庭で学習するのがホームスクールです。

アメリカには200万人のホームスクーラーがいると言われており、その多くがクリスチャンです。私と妻は婚約中の段階ですでにホームスクールで子どもを教育する決心を固めていました。

私達は共にクリスチャンですので、自分の子どもには聖書に根差した教育をしたいと思っており、そのためにホームスクールを選択したのです。

学校を否定するわけではないのですが、そもそも学校では聖書の価値観に基づいた教育が行われているわけではありませんし、友人からの様々な影響を受けやすいため、家での顔と学校での顔を使い分けるようになってしまうのではないかという懸念がありました。

でも、ホームスクールであれば、一つの価値観、一つの土台の上で教育することができると思ったのです。

ホームスクールは簡単な事ではありません。

よく「子ども達とのんびり過ごせるんでしょう? いいよねえ」なんて言われる事もありますが、実際には毎日が訓練のようです。

時間の自由が利くのは確かですが、だからこそ、だらけないように規則正しい生活リズムを心がけなくてはなりません。子どもに算数を教えていても、同じ空間に赤ちゃんがいて泣いたりしているわけですから、なかなか集中できず、いらいらする事も当然あります。

「学校に通わせた方が子ども達も幸せだったんじゃないか」と思ってしまうぐらい、行き詰った事も何度かありましたが、来年度からは長男が高校へ入学します。そんな長男はスクスクと活発に育ってくれたので、現在は「やっぱりホームスクールをしていて良かった!」と心から思っています。

おすすめのホームスクール方法

ということで、4人のお子さんを持つAさんに記事を書いて頂いたのですが

4人も自宅で育て上げるなんて、すごいですよね。

ホームスクールの平均費用は月額3万3,000円程度といわれていますから、

4人もいればそれなりに大きな金額になります。

育児手当の1万円では、全く足りませんので、

そもそもある程度のお金や時間の余裕がないと難しそうです。

ちなみに、最近だとオンラインの発達から親が勉強を教えずとも、

インターネットを介して勉強は進めていくことが可能です。

各社オリジナル教材を使って進めていくのですが

授業は科目ごとに分かれているので、

その中から必要なものを選んで受講するというイメージです。

とはいえ、子供が受けるものですから、

まずは分かりやすく馴染みやすい教材を選ぶのがお勧めとのこと。

今回記事を書いてくださったAさんは、学習補助として「すらら」という

オンラインサービスを使っているそうです。

Aさん
Aさん

オンライン学習教材として人気の「すらら」を使っていますが、対話型のアニメーションなどを盛り込んで、楽しく勉強ができるようになっています。

「見る・聞く・話す・書く・読む」という五感をフルに使った教材を使い、ゲーム感覚で勉強を楽しめるので、好奇心旺盛な子どもにとって、うってつけの教材です。

ということで大絶賛の「すらら」

気になって調べてみたところ、「すらら」は不登校の生徒でも出席扱いになるという

とっても大きなメリットがあるそうです。

Aさんのような前向きな理由でなくて、不登校だから、

子供が学校が嫌いだから自宅で学習させたいという親御さんも多いと思うので、

そういった方々にとって、これは朗報ですよね。

ちなみにこの仕組みの対象者は小学生と中学生で、科目は国語・算数・英語に限るということです。

以下の7つの要件のうち、どれかを満たしていれば、

自宅学習でも学校の授業に出席したとして扱われます。

不登校でも出席扱いになるケース
  1. 保護者と学校との間に十分な連携・協力関係があること
  2. ITや郵送,ファクシミリなどを活用して提供される学習活動であること
  3. 訪問等による対面指導が適切に行われること
  4. 当該児童生徒の学習の理解の程度を踏まえた計画的な学習プログラムであること
  5. 校長が対面指導や学習活動の状況を十分に把握していること
  6. 生徒が学校外の公的機関や民間施設において、相談・指導を受けられないような場合に行う学習活動であること
  7. 当該学習の計画や内容が、その学校の教育課程に照らし適切と判断される場合であること

ちなみに「すらら」はIT学習なので、上の2番に当てはまります。

また文部科学省の学習指導要領にも対応しており、

専属コーチによるカリキュラム作成、その日に学習した内容の保存など、

4番・5番・7番にも対応可能です。

つまり、すららを利用することで不登校でも出席扱いとなる可能性は高いでしょう。

出席の有無は内申点にも直接的に響くので、

高校受験を検討中の子どもにとって、非常に有効的な制度ですね。

不登校生にとってもオススメの教材「すらら」のリンクは

以下に貼っておきますね!

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