2020年にカンヌ国際映画祭でのパルムドール賞やアカデミー賞での4部門などを受賞した韓国映画「パラサイト 半地下の家族」はご存じですか。
この記事では、そんな「パラサイト」の監督であるポンジュノと、主演のソンガンホが、タッグを組んでいた過去の作品「殺人の追憶」について紹介しています。
韓国史上最狂と言われる大量殺人犯が今さら捕まった!!?
こんにちは、砂肝産業のサイコパス、Mr.Tでございます。
皆さんは韓国映画って見ることありますか?
僕は無類の映画好き”吉田栄作”ばりに映画というもの自体が好きで、それこそ小学生の時から一人で映画館へ出向き、ハリウッド映画を鑑賞していたような子供だったのですが、韓国映画は今までにあまり見たことがありませんでした。
ですが妻の話を聞いて凄く興味を持った映画があり、早速U-NEXTの無料会員に登録して実際に見てみました。
今回見た映画は『殺人の追憶』です。
映画『殺人の追憶』のあらすじと実際の事件、個人的レビュー
映画のあらすじを簡単に説明すると、1986年、韓国で起きた大量殺人事件
この犯人捜しをする警察と、警察による捜査に追われながらも、なお殺人を犯し続ける犯人を題材にした映画です。
そう、つまり実際の事件を元にして作ったフィクション映画なんです。
実際の事件で殺された人数は10名で、その全員が女性、手口の残忍さから韓国国内では史上最狂の未解決事件として知られています。
また映画は、殺人を繰り返す犯人とそれを追う警察、移り変わっていく容疑者などを強烈に、かつ淡々と描いた作品となっています。
暴力的な捜査や現場に対しての意識が低い人間ではありながらも、どうにか犯人を逮捕をしようと頑張る警察官達。
警察の暴力や汚職って社会がある程度発展するまでは必ず存在するものではありますが、当時の韓国はこういう雰囲気だったのかな~と思いながら見ていました。
僕は韓国へ、これまで10回程度は行ってると思いますが、この事件の当時がまさしくこの映画のような状況だったのなら、日本が失われた30年だといっている間に、逆に韓国ではこの30年という年月でものすごい変化があったと思わざるを得ない、そんな印象です。
映画に対しての個人的な感想ですが、内容も描写もとても暗く、重く、なおかつカオスな印象で始まるので、正直『なんか疲れるなー』と思いながら見ていたのですが、
終盤に話が現代に戻ると、事件は未解決で進みながらも気分が徐々に清々しくなり、最後の最後のエンディングで色々な想像が駆け巡る。
最初の方の印象がそこまで良い物ではなかった分、なんというか映画全体を通してみると脳の奥底が揺さぶられる映画だなと感じました。
重たい内容に合わせた作品の雰囲気が、時代の流れとともに急激に明るくなり、その反動によって見るものに満足感を与える。
これが監督の意図だったのかと思わせてしまう、そんな密度の濃い映画となっています。
ちなみに、この映画は実際の事件を元にしてはいますが、あくまでフィクションとのことなので、事件の関連映画とみるよりは、1つのフィクション映画として見るのが良いと思いますね。
事件の犯人が判明した!?犯人は誰なの?
事件は30年以上たった現在まで未解決だったのですが、その犯人がなんと今月、2019年9月19日に判明したんです。
韓国の警察当局は19日、すでに別の事件で終身刑に服しているイ・チョンジェ(Lee Chun-jae)受刑者(56)を容疑者として特定したと発表した。
AFP BB NEWS
僕はその事実を知ったことで映画を見始めたので、すごく映画の最後にスッキリしましたが、未解決だった時に見ていたらまた違う印象だったかと思います。
犯人はなぜ、どうやって捕まった?
妻言わくですが、この殺人事件は1986年~1991年の間に立て続けに起こった事件で、それ以降同じような犯罪が全く起きなかったそうです。
それを受けた服役中の囚人の1人がこう呟いたというのです。
“事件の犯人は既に死んでいるか別の事件で捕まってるだろう。
なぜなら殺人を一度したらやめられないから・・・”
・・・と、実際に服役中の囚人が発言をしたことで、時効はしていたものの真相究明に踏み切り、投獄されている囚人たちを照らし合わせた結果、今回犯人が判明したということです。
妻が言ったことの元になる情報は検索中ですが、適当に言った可能性もありますので信ぴょう性は低いです(笑) ⇐記事が見つかりました
犯人は1991年の殺人を最後に結婚、と思ったのもつかの間、3年後に義妹を殺害して無期懲役となったようですね。
妻の言うことはあながち嘘ではないが、半分不正解という結果となりました。
現場で見つかったDNAを最新技術で鑑定した結果、別の事件で収監中の男のDNAと一致したという。事件は2006年に公訴時効が成立しており、罪には問えないとしている。
MSN NEWS
さまぁーずの誰かに似ている主人公
この物語の主人公である警官のパク氏。
これは非常にどうでもよい話なのですが、誰かに似ていると思いませんか?
そう、さまぁ~ずの三村マサカズですね。
映画情報Wikipedia
『殺人の追憶』(さつじんのついおく、原題:살인의 추억)は、2003年に公開された韓国のサスペンス映画。
Wikipedia
軍事政権下で比較的治安のよかった1980年代後半に発生し、10人の犠牲者を出しながら未解決となった華城連続殺人事件を元にした戯曲の映画化作品[1]。なお、実在の事件を題材にしているが原作は戯曲であり、映画はあくまでフィクションである。現実の事件とは状況や関連人物の背景にも相応の差異がある。第40回大鐘賞で最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞(ソン・ガンホ)を受賞。
2019年9月に日本において舞台化される予定。
映画を題材にした舞台が公開?
なんとこの映画が今月、日本で舞台化されることになっていたんですね。
・・・ただ、公式ホームページを見てみると既に終わっている舞台でした。
ヨシ、見よう!という気分になっていたので、非常に残念。
それにしても犯人発覚と同月というすごいタイミング。
舞台のプロモーションの為に犯人が判明したといっても納得してしまうほどのタイミング、演者にとってはどうせなら舞台公開前に犯人判明して欲しかったでしょうね。
ちなみに最新の検査から10人中3人の犯行に関わった事実は判明したのですが、当の犯人は犯行を否定しているようです(事件は既に時効)
⇩⇩ 日が経って合計14件の殺人を自白したようです ⇩⇩
華城(ファソン)連続殺人事件の有力な容疑者として特定されたイ・チュンジェ受刑者(56、別の事件で服役中)が義妹殺人事件の前の計14件の犯行を自白した。容疑者として挙がっていた華城連続殺人事件より5件も多い。
https://japanese.joins.com/JArticle/258186?servcode=400§code=400
舞台こそ既に終わってしまっていましたが、映画は自宅でいつでも見られる時代です。
興味が出た方は是非一度、見てみてください。(U-NEXTに本作品あり)
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