「スタバはコーヒーではなく空間を売っている」理論に疑問を持つ人向けに、テイクアウト料金が同一であることの矛盾について納得してもらうための理屈を考えてみた

思想

こんにちは、砂肝産業です。

先日、Twitter内をウロウロしていたら、こんな投稿を見つけました。

【スタバが売っているのはコーヒーでなく、空間である】

よく言われることですよね!

1杯400円前後するスタバは、その他のコーヒーチェーン店と比較しても

その金額は2倍近くになるのではないでしょうか。

そんなスタバが本業であるコーヒーを売っていなく、空間を売っていると?

それなら何で、店内で買うコーヒーとドライブスルーで買う一杯の料金が同じなんだ!?

そんな疑問を無性に考えてみたくなりましたので、まとめてみます。

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スタバが売っているのは間違いなく空間である

さて、まずは結論からお伝えしますが、スタバが売っているのは間違いなく「空間」です。

これはもう、明らかであると思います。

だって、あの空間、いるだけでリラックス出来るじゃないですか。

かりにスタバのコーヒーを飲みたくて、

隣の個人店で全く同じコーヒー豆と淹れ方で販売していると知ったら?

いくらスタバのコーヒーが飲みたいからと言っても、隣の店には行かないでしょう。

だからスタバが売っているのは「空間」というのが、僕の答えです。

では、なぜ空間を利用していないテイクアウトが店内のそれと同じ料金であるにもかかわらず

「空間を売っている」ことになるのでしょうか。

普通、空間を売っているということであれば、

店内を利用しないテイクアウトコーヒーであれば、安くするべきですからね。

テイクアウトが同じ値段である理由

その理由ですが、スタバにおける空間の概念が「店内」なのではなく、

「コーヒーの周囲」にあるからです。

つまり、スタバで買ったコーヒー、

そのコーヒーが置いてあるマイカーの車内こそが「空間」になるからです。

つまり、ロゴ入りの紙コップと、スタバでコーヒーを買ったという感情が車の車内に充満することで

その空間こそが「スターバックス」に変化するわけですね。

だから先程の例でいうところの隣の個人店でも、

個人店で売ってるスタバのコーヒーは飲みたくはないけれど

スタバでテイクアウトしたコーヒーを、そのお店で飲むのであれば

実はありなんじゃないかな・・・とかも思ったりしました。

スタバが空間を売っている理屈

さて、今まで上げた結論を別の視点から考えてみたく、最後に1つ紹介しておきたいと思います。

それはスタバの撤退後の土地値についてです。

スタバもお店ですから、撤退することもあれば、閉店することもあります。

しかし、スタバが出来ると周辺の土地値が上がるということ、

皆さんは考えたことありますか?

スタバができると土地値が上がる。

これ、売り手の心理にも影響することと思いますが、

スタバがあるんだから・・・

世界的なブランドのお店なんだから・・・

という「良いイメージ」が売り手にも土地にもつくので、スタバがある時とない時では値付けの金額に差が出るというのは、まぁ間違いないことですよね。

しかし大切なのは「スタバ自信も、その値上がりによって利益を得る」ということです。

スタバが土地から購入して建てたお店を撤退する時、出店時に買った金額よりも高く売れると

噂レベルですが、聞いたことがあります。

お店って賃貸だと家賃は経費に消えていきますが、

出店した土地が自社で購入した場合だと、売却した際にその金額以上で売れたら、

その間の家賃って「ずーっとタダ!」だったことになるんですよね。

そう考えていくと、スタバがやっているのは飲食店ではなく「不動産投資」だとも言い換えることも出来て

そうなると、コーヒーではなく空間を売ってるという側面も強くなってくるのではないかと考えました。

とはいえ、スタバがそもそも土地を買っているのか、スタバが入ると土地値が実際に上がるのかというのは調べてもいませんし、真実はよくわかりません。

ですが理屈的には、全く意味が通らない話でもないのかなと思います。

結論:物事は好きなように捉えることが出来る

ということで、今回はちょっと暇だったので、不毛なテーマでお送りしました。

結局こう考えていくと、物事ってどのようにも捉えられるんですよね・・・。

今回のケースだって、「コーヒーは目に見えるモノだけど、空間はモノではない」と言われると、

「あー確かに目に見えないものよりは見えるもののほうが売る対象として強いなぁ。笑」とか

思考がからまってよくわかんない感じになったりしますが、

視点って結局、味方によっていくらでも正解が変わるんですよね。

しかも世の中のことって、白か黒かで完全に分けられることってほとんどないですから

AをとればBという問題が出てくるという、ただその繰り返しになってしまいます。

だから本音を言うと、どっちが正解とかではないのですが、

やっぱり、売るという行為が「利益を取る」ということであれば、

スタバはスタバの空間があるからこそ売上が上がっているわけで、それなら本質は「空間の販売」になるのですが

逆に売ることが「売るという行為そのもの」のことであれば、コーヒーを売っていると捉えるべきなのかもしれません。

繰り返しですが、視点によって、いくらでも答えは変わりますね・・・。汗

とはいえ今回の疑問って、そもそもコーヒーの値段が他より高いから「コーヒーを売ってるわけではない」という声が上がってくるのだと思うのですが、

そもそも値段って、売り手が好きなようにつけて、その額に納得した人だけが買えばいいというだけなわけですから、

仮にスタバでのコーヒー一杯の値段が200円とかだったら、別にこういう疑問は出てこないと思うんですよね。

そう考えるとスタバは、コーヒーを200円、空間を200円の合計400円で売っており、

また、テイクアウトでも店内利用でも、どちらにしても利用方法は購入後に切り替えることができるので

空間分の200円はどちらにも利用できる「権利」として、

コーヒーと利用券をセットで販売しているというのが、ちょうどよい落とし所なのかもしれません。

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