こんにちわ、砂肝産業のMr.Tです。
久々に、昔書いていたブログを見返していると、面白い記事を見つけました。
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田舎への移住・・・山の中や海の近くで毎日のんびり・・・。
仕事で消耗しすぎたり、病んでしまったりすると、ついつい考えがちですよね。
田舎って良いですよね。
口うるさい上司もいなければ、深夜近くまで続く厳しい残業もない・・・
そんなイメージがあります。
田舎って、良いよね!
僕は田舎の自然が好きですし、ゆるい空気感の中に身を置くのも心地よくて大好きです。
また機会があれば住みたいなぁと思いますし、田舎へのアンテナは毎日張ってはいる状態です。
ですが実際問題、田舎に長く住んでいると、別に人生このまま終わってもいいかなぁ。
・・・みたいな感覚に陥るときがあるんですよね。
僕は以前それに気づいて恐ろしくなり、これはヤバい!
と、気を引き締めなおすってことが何度もありました。
まぁ田舎といっても色々あるので一概には言えないのですが、
僕にとって引っ越しを繰り返すことは、年齢的にも金銭的にもキャリア的にも厳しくなってくるお年頃なので、
一か八かでギャンブル感覚では行きづらく、結構真剣に考えてしまいます。
ちなみに僕は都会(23区)にも田舎(村レベル)にも海外にも住んだ経験がありますが
そんな僕が感じる、地方移住に尻込みする理由ってのがいくつかあります。
この東洋経済の記事は僕の考えを的確に表現している内容でしたので、
今回紹介していきたいと思います。
田舎には二面性がある
記事自体は2年以上前のものですね。
2年前は僕も田舎に住んでいたので、随分納得しながら記事を読み進めた記憶があります。
僕、個人的な意見としては田舎はすごく面白いところだと思っていますし、
特に今の時点で仕事以外に何もない人にとっては、魅力的で可能性にあふれた土地だとも思っています。
商売をするという前提で見ていくと、田舎でも観光地になるような可能性がある場所なら凄く面白いですし、張り合いも出てくると思います。
そこが僕にとっては一番の魅力かもしれません。
ただし、田舎には田舎の残念なところが多く存在しているのも事実です。
だからこそ田舎は過疎化している訳ですし、僕が思う田舎のデメリットが解消されない限り
人は戻らないし、衰退する一方だと考えています。
これが田舎の現状だ!
次にお見せするのは、いつかどっかの記事で見かけてパソコンに保存してあった古い画像なんですが、
これが今の田舎や、社会の現状を分かりやすく表していて、明快です。
![images (3)](http://hostel-jil.com/wp-content/uploads/2018/01/images-3.jpeg)
この画像、棒人間(若者)が何人も力を合わせて年寄りを支えます。
若者が束になって支える年寄りを、また別の年寄りが車に乗って轢いていく・・・
まさに今の日本を表してる画像だと思っています。
この現状というのは、地方へ行けば行くほど、基本的には色濃くなるというのが個人的な意見です。
それにしても、痛快というか面白いというか・・・
すごくセンスを感じる絵ですよね。
年金問題や高齢ドライバーの事故多発も、まさにこんな感じ。
以前に僕が宿をやっていた時に、アメリカ人のお客さんが、こういっていました。
“日本は老後に住むのは良さそうだけど、若者が住むには住みにくいところ”
本当にそう思います。
今の日本はTHE・老人のための国です。
東京や大阪では感じづらいですが、日本の田舎って実際かなりヤバいです。
本当に老人ばかりですし、感覚は昭和から時が止まっていると思います。
そして田舎の社会に居残るような若者はコミュニティが小さい分、価値観が狭くなりがちですから、
地域の為になるのは地域行事への参加だ、草刈りだ、消防団だ!みたいな固定観念を持っています。
情報も経験も、地方から出ない人と都会で育ってきた人には、大きな違いがあると思います。
だからこそ地方は衰退していくだけだと僕は思っているのですが、
これを続けたらどうなるかまで考えている人は、そもそも田舎には残らない。
負の連鎖・・・
いわゆる、デフレスパイラルってやつですね。
でも本当は、今まで自分中心でやってきた一部の声がデカイ年寄りの考え方がダメなだけであって、
正しい方向性の考えを持ってる人も、絶対に中にはいるんですよね。
だけどそういった考えを持てるような人って、他人の意見も尊重する傾向がありますから、
自分の意見だけを押し出して、声を張り上げたりはしないと思うわけです。
だからいつも保守的で間違った既得権益にまみれた老人と、
それに付いていく若者に、船のかじ取りをとられてしまう。
![](https://suna-gimo.com/wp-content/uploads/2019/09/DSC01436-1024x768-1024x768.jpg)
田舎の残念なところ
田舎は上に挙げたようなところが現状ですが、他にも残念なところ、ありますよね。
僕が思う田舎の残念なところは、以下です。
1:地域社会のうっとうしさ
例えば先ほど軽く触れた、地域全体の雰囲気についてです。
誰が喜ぶのか分からない町おこしや、自分達の首を締めるだけの組織
こういったものを無駄に作りたがる傾向が、田舎はめんどくさいと思います。
しかも、それらを名目として、大して乗り気でない人も巻き込んで会費を徴収、
その会費を何に使うかと思ったら、会議後の飲み会費用となります。
何でも強制的に行われることって人間は少なからず不快に思うと思うのですが、
参加してる側は「みんな嫌々やってるんだから・・」と言いがちです。
であれば、止めればいいのに・・・と僕は思うわけです。
2:不便
ちょっと外食に行こうにも車で30分かかるし、
外食後にちょっとウロウロするようなショッピングモールもない。
不便というのは自発的に楽しむ姿勢がある人には関係ないかもしれないですが、
それが出来ない大勢の人間にとっては、結構苦しいところです。
だから家族引き連れて田舎への移住は、誰かしらに退屈な人生を送らせてしまう可能性もあるので、
そういった意味ではリスクがありますね。
3:行くところがない
基本的に田舎は行くところがないです。
僕が田舎に住んでた時は月に2回くらい旅行に行ってましたので、支出が凄くありましたし、
土地が有り余ってるので、無駄に大きなものを衝動買いしたりして、物がどんどん増えていきます。
4:空港が遠い
多くの人にとってそんなに関係がないかもしれませんが、
遠方の国内旅行や海外旅行が身近に感じるような人はこれ結構キツイと思います。
日本から外国へ行くよりも、自宅から空港までの方が時間がかかるっていうことが普通に起こります。
僕はこの部分がかなり嫌で、勿体ない時間の使い方をしていたと思います。
5:老ける
田舎って刺激がない分、老けるのが早いと、田舎に住んでいた時に感じました。
見た目も気にする必要がない分、僕も妻もどんどん老け込んでいきましたし、
他の周りの若者も、おおよそ同世代には思えないほど老けていました。
特に女性は普段そこまで気を遣う場面がないので、それが露骨に表れていた印象です。
世界は勝ち負けで成り立っている
僕達が生きてる世界って結局、誰かが勝てば誰かが負ける世界なんですよね。
負けたらどうにか勝つ方法を考えて実践しなきゃいけないし、今勝ってても
今後負ければ、今までのやり方を見直さなきゃいけないんですよね。
その競争の繰り返しによって町に活気が生まれて
結果的に町が生きてくるものだと思います。
この点において、田舎は全般的にその競争心に欠けると思います。
僕は観光という側面で見てしまいますが、競争がないと活気が生まれず、
活気が生まれないと客足が遠のくので、競争心が凄く大切だと思っています。
日本の田舎はとにかく皆で一緒に、皆で同じように・・・が都会よりも強いです。
人が少ないのが理由の1つなので分からなくもないのですが、
だから田舎はより田舎になっていく所以だと思っています。
ここでの問題は田舎には保守的な人が残りがちで、上昇思考のある革新的な人は外に出てってしまうこと、
それによって町が腐っていくことにあると思います。
田舎というよりも全体的に言えることですが、日本は年寄りが得をしていて、
働き盛りの若者は彼らの価値観が年の功の結果だと、疑うことをあまりしない。
先ほど上で上げた東洋経済の記事で、こんなことが書かれてました。
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結局、上役たちが欲しいのは「地方に必要な、いい若者」ではなく、自分たちにとっての「都合のいい若者」なわけです。上役の好き嫌いではなく、有能である人材を認め、役割を渡せるかどうかが、地方の未来を分けていきます。
そう、こういうことなんですよね、結局。
年寄りの人達も自分の人生がまだ残っているから、若者に譲るわけにはいかない。
だから都合のいい若者を優遇する、考えてみれば至極当然ですね。
例えそれが将来に悪影響を与えると分かっていても、口では地域の為と言いつつも、
実は自分の人生が平穏無事に終わればそれでいいわけです。
僕はそんなにピュアな心の持ち主ではないので、地域の行事に参加しろとか言われると
強制的に年寄りや地域に貢献させられてる気になってしまい、気をもんでしまうんです。
僕自身、本当はボランティアもしたいですし、人の役に立ちたいと思うのですが、
それが強制的だと分かった時点でやりたくなくなるんですね。
多くの人にとって、それが素直な気持ちじゃないんですかね?
その素直な気持ちを大切にしないから、きっと改善していかないのだろうというところです。
まぁ、そんな理由から田舎に住みたいけど、僕は田舎に住んで暮らすのは少し
尻込みしてしまうな、っていう今回の話でした。
当ブログでは「地方移住」「海外移住」「副業」「ブログ運営」など、
ありとあらゆるジャンルの記事を、とりとめもなく書いています。
是非、他の記事も読んでみてくださいね!
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