知ってるだけで得する!賃貸マンションの退去費用を安くする方法

雑学

マンションの退去費用って意外と高かったりしますよね。

転居ともなると、なにかとお金が必要なタイミング。

転居先が決まったはいいけど、退去費用が思った以上に高くてビックリ!

他にもお金が必要だし、もう少しだけ安くならないかな?

転居を控える人にとって、それにかかるコストは少しでも抑えたいのが本音です。

そこで今回の記事では、実際に退去費用を安く抑える方法を紹介したいと思います。

ポイントは「国土交通省のガイドライン」です。

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知ってトクする!退去費用のポイント:国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」

こんにちは、砂肝です。

今回は賃貸マンション転居の際に発生する退去費用の値下げに成功した

Aさんの事例を紹介したいと思います。

Aさんは転居の際、それまで住んでいた賃貸マンションの退去費用を1万4千円安くすることができたそう。

Aさんが退去費用を1万4千円も安くできた理由。

それは国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に基づいて交渉した結果です。

退去費用の交渉において、注意しなければならないポイントは、3つあります。

原状回復への理解

原状回復は、賃借人が借りた当時の状態に戻すことではないことを明確化

引用:国土交通省ホームページ

3つのポイントの1つ目が原状回復について知ることです。

実は賃貸住居は通常使用の範囲内であれば、

部屋の借主が原状回復費を負担する必要はないんです。

原状回復とは破損したり何らかの故障がある場合に使われるもので、

普通に使っていて特に汚してもいない場合の、壁紙の張替費用を負担させるためにある言葉ではありません。

ここが一番の重要ポイントなのですが、皆さんはご存知でしたか?

ガイドラインには故意に設備を壊したりしなければ「借りた当時の状態に戻すことではない」と明記されていますので、

普通に使っていたならば、そもそも原状回復作業は不要です。

以下で借主が負担しなくてよいケースと、

借主負担となるケースを確認してください。

借主が負担しなくてもよいケース
  • 冷蔵庫設置によりできたフローリングの凹み
  • 日光などが原因になる壁紙の黄ばみ
  • 畳の日焼け  など  
借主負担になるケース
  • トイレ、風呂など設備の破損
  • 壁紙についたたばこのヤニ
  • タバコなどによるフローリングや畳のコゲ など

経過年数の考慮

2つ目のポイントは住んでいた年数によって費用負担額が変わってくるということです。

ここでは壁紙→「6年」で価値がゼロになると覚えておきましょう!

年以上住んでいた場合
→壁紙の価値がゼロになるため、壁紙の修復費用は不要。

2年間住んでいた場合
→壁紙を張り替えるなら6年-2年=4年。4年分の費用を借主が負担。

つまり壁紙に関していうと、

張替え価格を全額負担する必要はないということです。

施工単位

壁紙やフローリングの場合、

借主は損傷した範囲だけ負担すればOKです。

例えば、壁紙に小さな傷(10㎠ほど)があった場合

壁紙1枚で修復可能(費用としては壁紙1枚が約1,000円+施工費用)なので

壁紙1枚分の施工費用のみの負担でOKです。

ここまでの参考:国土交通省ガイドライン「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」

ということで簡単に説明しましたが、上記に上げた内容を業者によっては、

全面張替え分の費用を請求してくることもあるので注意しましょう。

交渉することで簡単に減額となる場合もあります。

退去費用が21,000円→6,930円になった事例

さて、これから実際の事例を紹介したいと思います。

退去時の状況

  • 約2年間住んでいた
  • 部屋に目立った損傷はなし
  • 設備のトラブルなし
  • 壁紙に10㎠ほどの破損のみ

実はこれは私のケースなのですが、最初に管理会社や大家さんと立ち会ったところ、

その時は壁紙の補修だけでオッケー!と説明を受けました。

しかし、実際に転居先に送られてきた書類には退去費用が21000円との記載が・・・。

前述した

  • 経年劣化
  • 施工単位

にもとづくと、壁紙1枚分(高くても数千円程度)で確実に補修できる内容。

チョット高すぎるかな?と思い、以下の行動を実践しました。

  1. まずは仲介をしてくれた不動産屋に連絡
  2. マンションの管理会社に電話
  3. メールアドレスを確認
  4. メールにて写真、および国土交通省のガイドラインに基づいて再見積もりを依頼

上記の流れで交渉した結果、見積り金額は21,000円→6,930円となり

退去費用の減額に成功しました。

ポイントとしては

  • 退去時の部屋の状態を写真や動画で記しておく
  • 電話ではなくメールなど記録の残るものでやり取りする
  • 仲介をしてくれた不動産屋に確認する
  • 納得いくまでサインをしない

となります。

注意点は2つ

入居時の契約内容

入居時の契約書の中に、退去時のクリーニング費用が書かれていることがあります。

このようなケースでは、明記されているとおりに支払う必要がでてきます。

ただし退去時のクリーニング費用については

  • 口頭で説明を受けた
  • 書面にサイン
  • 具体的な金額が書かれている

が条件なので、記憶になければ契約書を見直してみましょう。

客観的に見て修復する必要があるもの

前述したように、たばこのヤニやコゲなどについては、負担する必要があります。

ただし、あくまでも経年劣化、施工単位についての負担となります。

証拠となる写真や動画をキッチリと残しておきましょう。

客観的な証拠があれば、交渉もしやすくなります。

解決しなそうなときは潔く諦めよ

とはいえ、交渉というものはそもそも相手が交渉のテーブルに乗ってくることが大前提なので、大家や業者が突っぱねてきたら、スムーズに事が進むはずもありません。

そのような時は、消費者生活センターに相談するというのも手ではありますが

かなりのストレスと無駄な時間を使うことは避けられませんよね。

根気強く粘れば減額できることではありますが、かといってめんどくさいのは間違いありません。

アパートの退去費用は確かに高額ですが、とはいえ人生を大きく変えるほどの金額でもありませんので、もし僕が退去する立場になって、相手と揉めるようだったら、潔く諦めてしまうことをおすすめします。

「そんなこと言ったって、自分だけが損するのは嫌だ!」

そう思う方もいるかと思います。

そういった方は是非、そのやる気を別の方向に向けることも考えてみてください。

今回のケースですと、実際に支払うべき費用と比較して1万4千円の負担増ですが

それはつまり、1万4千円稼ぐことと同じ意味になります。

無駄な時間とストレスを使うくらいなら、それを1万4千円稼ぐ原動力に変えてしまいましょう!

そのための方法はいくらでもありますので、本ブログの他の記事も是非色々と読んでみてくださいね!

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